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肺がん検診
肺がんとは?
肺の気管や気管支、肺胞などの正常な細胞が何かしらの原因でがん化することでなります。
たばこを吸う人では、吸わない人と比較して5倍もかかりやすいといわれています。
しかし、たばこを吸わない人でも肺がんになる可能性があります。
肺がんの主な症状は風邪や気管支炎などの一般的な呼吸器症状と同じで咳や痰、発熱、胸の痛み、息苦しさなどであり、特別に特徴的な症状はありません。
また、肺がんの出来た場所によってはまったく症状がでない場合もあります。
2018年の部位別癌死亡数で、男性では1位、女性では2位になるほど死亡数が多い癌でもあります。
その理由として、自覚症状が現れにくく気づきにくいことや、他のがんに比べて進行が早く転移しやすいことなどがあります。
また、肺がんの死亡者は50代から増加傾向にあります。
年齢階層別 死亡率 2018年 男性
年齢階層別 死亡率 2018年 女性
肺がんは症状があっても、風邪や他の病気と区別がつきにくいため、肺がん検診を受けて、早期発見することが大切です。
超低被ばくCTとは?
当クリニックでは、CT装置を使った超低被ばく肺がん検診を実施しています。
一般的な肺がん検診で行われる胸部X線検査(胸部レントゲン)では、骨との重なりで病気が分かりにくかったり、影が薄く小さいと見えにくいことがあります。
CT検査ではこのような影が薄かったり、小さいタイプのがんでも見つけることができます。
レントゲン画像
CT輪切り画像
上の画像で、レントゲンでは影がほとんど見えませんが、CTでははっきり映っているのがわかります。
また、レントゲンでは心臓や横隔膜に隠れている場所もCTではしっかり見ることができます。
胸部X線検査ではX線を使っての撮影となりますので、被ばくがあります。
人間ドックなどで胸部X線撮影を正面と側面の2方向撮影をすると、約0.15mSvの被ばくになります。
日本での宇宙や大地、食物や空気中に存在する天然の放射性物質からの自然放射線による被ばくは1年間で約2.1mSvです。
当クリニックでは、Canon Aquilion ONE 320列CTを導入しています。
最新技術のFIRSTと人工知能(AI)技術を用いたAiCEを用いて、従来の検査よりも被ばく低減を可能としました。
画像のノイズを低減させつつ、画質の向上も実現させています。
この技術を利用することで、レントゲンとほぼ同等の線量で超低被ばく胸部CT検診が可能になりました。
息止めの必要な検査ではありますが、1回の息止めが3秒程で撮影が終わります。
そのため、検査時間も短く、体の負担が少ない検査ができます。
レントゲン画像
正面
CT画像
従来の処理での胸部CT撮影
従来 の処理では同じくらいの被ばくでは診断が困難
CT画像
AiCEで処理した胸部CT撮影
最新技術 によって同じくらいの被ばくで撮影可能0.2mSv
この様な方に肺がん検診はおすすめです。
- 50歳以上の方
- 喫煙者、または喫煙歴のある方
- 家族に肺がんの方がいる
- 息切れ、咳、痰などの自覚症状が続く方
- 肺がんが心配な方
- 喫煙指数(ブリンクマン)が600以上の方
がんを早期に発見することで治療の際の体への負担も小さく、再発の危険も減ってきます。
そのためにも、がん検診を受けて早期発見しましょう。